UD-CO2Sを導入してCO2濃度を測定する
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スマートホーム化の一環としてCO2濃度を計測したくなったので、CO2濃度を計測できるUD-CO2Sを導入した。
一般に出回っているお手軽なCO2濃度計の中には粗悪品も多いと聞くが、本製品は経済産業省が策定したCO2センサーのガイドラインに準拠しているため、一定の信頼性は担保できるだろうと考えている。
また片手で握れるサイズ感、手軽な値段(2,600円)、シグナル通信でデータ取得も可能だったのでこの製品にした。
USBケーブルから電源を供給するとCO2濃度の測定が始まる。本製品はWindowsアプリと連携することが想定されているため、視覚部分はCO2濃度によって色が変わるLEDランプのみとなる。
部屋の換気を怠ると色が変わることがわかる。
LEDの色だけでも十分に換気に意識が向くのだが、CO2濃度の計測値も欲しい。常時稼働させているRaspberry Piと接続して測定値を取得することにした。
UD-CO2SをRaspberry Piに接続すると /dev/ttyACM0
が追加される。
$ ls /dev/tty* | grep /dev/ttyACM0
/dev/ttyACM0
あとはシリアル経由でCO2濃度が取得できる。しかしこのままだと使いづらいので手軽にデータ取得ができるコマンドを作成した。
udco2s - Command line tool for UD-CO2S. | github.com
$ udco2s --port /dev/ttyACM0 --format json --once
{"CO2":641,"HUM":56.6,"TMP":29.8}
コマンドから取得した値をデータベースに保存して、Google Homeアプリから確認できるようにすれば立派なスマートデバイスに早変わり。5分ごとにCO2濃度が更新される。
Google Homeアプリでセンサーデバイスの表示に不具合があるため、CO2濃度を気温として表示している。単位が ppm
ではなく ℃
となってしまう残念な点を除けばかなり満足できるものに仕上がった。